プロテックス®は、モダクリル繊維の特徴であるしなやかさや染色性に優れた点を活かしながら、高い難燃性を備えた機能性繊維です。自己消火性を有した難燃繊維であり、様々な天然繊維や合成繊維と組み合わせても優れた難燃効果を発揮します。
プロテックス®は、繊維樹脂そのものが難燃性を有する素材難燃繊維で、火源を離すとすぐに燃焼が止まる自己消火性を有しています。その難燃性は、後加工処理による難燃繊維とは違い、洗濯等によって衰えたり、失われたりすることはありません。
優れた難燃性(素材難燃)プロテックス®は炭化型繊維です。燃えると溶融せずに炭化します。その炭化部分が延焼を防ぎ、火源がなくなるとすぐに燃焼が止まります。また、ポリエステルなどの溶融繊維とは違い、燃えても溶け落ちて皮膚に付着したりすることはありません。
溶融しにくい(炭化型)プロテックス®は、燃えやすい繊維と組み合わせても優れた難燃効果を発揮します。綿、レーヨンやポリエステル、ビニロンなど、多種多様な繊維と混紡もしくは交織ができます。
他繊維との調和性プロテックス®はカチオン染色によって美しい色合いを表現することができます。また、ほとんどの加工工程において、一般的なアクリル繊維と同条件にて加工することができます。
優れた発色性1957年
モダクリル繊維(Kanecaron®)起業化
1984年
繊維学会賞技術賞を受賞(Kanecaron®)
1991年
Protex®高難燃タイプ販売開始
1993年
繊維学会賞技術賞を受賞(Protex®)